技法
TECHNIQUE
薔薇貫入釉
(ばらかんにゅうゆう)
青磁技法を発展させたオリジナルの技法で、焼成の際の土と釉薬の収縮率の違いによりできる釉薬の細かい貫入を利用し、釉薬で薔薇模様を表現。土と釉薬の絶妙なバランスにより生み出される繊細な文様が幾重にも重なり、奥深い作品となっている。
亜鉛結晶釉
(あえんけっしょうゆう)
金属(亜鉛)を含む釉薬を施し、長時間高温で焼成する事により、金属の結晶が華のように広がり美しい結晶模様となって現れる。温度コントロールが難しい技法で、長時間焼きすぎると結晶紋様が消失してしまう。1点1点結晶の密度や大きさが異なるため、一つとして同じ作品は生まれない。
自然釉
(しぜんゆう)
穴窯(薪窯)の燃料である灰が焼成中に作品に降りかかり、高温になることによりガラス化したもの。赤松を中心に楢、くぬぎ、山桜など自然豊かな信州ならではの薪にて約5~7日間焼成。全ての作品は天然の自然釉であり、呼び釉と呼ばれる人工的に灰をかけることはしていない。
トルコ青釉
緑の金属を含む釉薬をアルカリ性にすることにより、鮮やかな青い釉薬となる。